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産業の発展の流れ
明治以降、入植者を迎え入れて開拓が始まった釧路地方ですが、湿潤冷涼・海霧という自然条件のもと、湿原周辺での農業は困難を極めました(
釧路地方の酪農業を詳しく見る
)。そのような条件のもと、明治中期〜大正期には炭鉱を中心とした鉱業(
釧路地方の鉱工業を詳しく見る
)、豊富な森林や水産資源を利用した林業(
釧路地方の林業を詳しく見る
)、漁業(
釧路地方の水産業を詳しく見る
)を中心とした経済活動が行われてきました。
第二次世界大戦後、昭和44〜52、54〜平成3年に最大の水揚げ量を誇った漁業、根釧台地における新酪農村建設事業による大規模酪農の推進、 豊富な森林資源や立地環境を背景にした大手紙・パルプ企業の釧路への進出などを経て現在の湿原周辺産業の基盤が作られました。
しかし現在は、太平洋炭鉱の閉山など、主要産業は停滞傾向にあります。畜産・酪農業についても、公共事業へ大きく依存して発展し経営規模が拡大する一方で、高齢化の進展とともに多額な投資に耐えきれずに離農する農家が多数あり 農家数は減少しています。最近では、BSE問題による打撃もあり、必ずしも明るい展望が開けているとは言えない状況です。
このように主要産業が停滞し閉塞感を増している中で、湿原が地域に残された資源として、注目を集めています。
これら各種産業は水を媒介としていずれの産業も湿原とかかわりをもっています。 釧路地方の人々はもちろん、その産業も湿原と共にあるのです。
就業者数から見る湿原周辺域の産業
就業者の産業別分布を見ると、釧路湿原流域5市町村においては漁業、及び鉱業に従事している人々が全国平均、また北海道平均と比べても多いことが分かります. (鉱業の就業者数は平成14年に閉山した日本最後の炭鉱(太平洋炭鉱)の存在を示しています.) 流域5市町村それぞれで見ると酪農地帯の鶴居村及び標茶町では第1次産業、パルプ・食品加工など製造業が多く立地する釧路市とそのベットタウンである釧路町では第2次産業、圏域の業務中心である釧路市及び観光に特化した弟子屈町では第3次産業の割合が高くなっています。
(全国、及び北海道の就業者数のデータは
平成12年国勢調査
第3次基本集計結果より、また湿原流域5市町村については
釧路の統計-就業者数(北海道釧路支庁)
から得ました.)
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