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湿原のでき方
釧路は海霧の発生が1年を通して約100日前後と非常に多いことが知られています. その発生のメカニズムはどうなっているのでしょう。

釧路の面する北太平洋には、日本近海における最も主要な寒流、親潮(千島海流)が流れ込んでいます。

日本列島付近では夏ちかくになると南からの風が盛んに吹くようになります。この南風は高温多湿です。
岩手県北部の北緯40度以北にこの南風が吹き込むと、親潮寒流の冷水塊(れいすいかい)の海域にさしかかります。そこで高温多湿の空気は海面に触れる下層から冷やされ、霧が発生します。このようにして発生する霧を「移流霧(いりゅうぎり)」といいます。
寒流と暖流が近くを流れ、その上を暖流の方から寒流に向けて、その季節に決まった方向に風(卓越風)が吹くところでは移流霧が発生しやすくなります。北海道東部の太平洋岸の納沙布岬から襟裳岬までは海霧の発生が多く、夏のあいだは月に20日以上も霧につつまれます。

釧路市は、亜寒帯多雨夏冷涼気候に属しており、年平均気温は6 ℃前後、年間降水量は900〜1,400mm となっています。海岸性の気候の影響を受けているため、年間の気温の変動幅は30 ℃前後と比較的小さく、6 〜8 月には、太平洋高気圧からの暖かく湿った南風が釧路市沿岸の寒流の影響を受け、霧が多く発生し、日照時間が少なくなるため、夏でも最高気温が20 ℃前後までしか上がりません。夏は9月をピークとして降水量も多くなっています。一方、冬の最低気温は氷点下10 ℃を下回る厳しい寒さですが、降雪は概して多くありません。

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