ヨシ・スゲは釧路湿原を代表する植生であり、共存しうる他の植物や、キタサンショウウオなど湿原生物の生活の場として貴重な生息環境を提供しています。 また、ハンノキも釧路湿原の代表的植生であり、湿原内で唯一林を形成する樹木として知られています。 しかし近年、ハンノキ林面積が1970年代後半から20年間で2.4倍になる(ハンノキ林の拡大について詳しく見る)など、考えられる自然変化の速度を越えた速さで増大しており、それは湿原周辺域での開発等の人為的影響と考えられています。このような急速な湿原植生の変化は、タンチョウやキタサンショウウオをはじめとする野生生物の生息環境の悪化につながり、更に国立公園としての風景・景観の劣化としてもその影響が現れはじめています。 |