自然環境: ある湧水地点の様子  
ある湧水地点の様子


湧水地点の様子

赤外写真

出水地点(木の根の隙間からしみ出る)
こんこんと湧きでるる水。湿原の周辺にはこのような湧水が無数にみられます。写真は、ある湧水地点の様子(3月末)です。湿原の周辺部(写真左)からしみだした水はやがて集まり、大きな流れとなっていきます。地熱により、撮影当時の温度も5℃程と暖かく、春を迎えるこの季節には、ほかより先んじて、ミズゴケ等が新緑を迎えています。下の写真は湧水地点を赤外写真で撮影したものです。赤外写真は、クロロフィルによる緑を赤く発色させるという特徴があり、写真中央ににある湧水地点付近は、他の場所よりも開葉が早く進んでいることがわかります。湧水地点はそのほかの場所と異なり冬場も凍結しにくく、タンチョウをはじめとする様々な生物が利用する重要な地点でもあります。

1つ1つは小さな湧水も、すべてあわせると湿原を涵養する重要な水源となります。その量は、釧路川をはじめとする大きな川に匹敵すると言われています。

近年、土地利用の変化等により湧水地点の水質が悪化している箇所もみられます。小さな湧水の保全もまた、広大な湿原を保全するための重要なキーワードです。

***ビデオ****

こんこんと湧きでる湧水


 

 

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