湿原と人: [湿原と産業 工業] 鉱工業は豊富な資源と結びつき発展した  
鉱工業は豊富な資源と結びつき発展した

釧路地方は内陸部における木材資源、海域からの水産資源、そして沿岸部の石炭と、多くの資源に恵まれてきました。 特に石炭は明治期から企業的な採掘が始まり、釧路地域の産業の柱として発展してきました。 また、農林水産資源を活用した企業が明治期から地元資本により設立され、昭和以降は大資本も製紙業、食品加工業などの分野で進出してきました。
特に製紙業については釧路市の後背地に森林地帯を持つこと、釧路港を用いた海上輸送の利点、そして大量に必要とされる水が安定的に得られることなどから昭和30年代に十條製紙(現在の日本製紙)、本州製紙(現在の王子製紙)が進出し、地域の代表的な産業として大きく発展してきました。


現在の鉱工業

戦後、エネルギー需要の転換や、石炭の輸入増加による国産石炭の競争力低下などによって、国内の炭鉱では閉山が相次ぎ、釧路地域においては日本最後の炭鉱(太平洋炭鉱)が平成14年1月に閉山し、釧路地域の鉱業に幕が下りました。
一方工業においては現在、「パルプ・紙・紙加工品製造業」、「食料品製造業」、及び「飲料・たばこ・飼料製造業」が全工業出荷額のおよそ8割を占めています。これらの製造業は林業、水産業および酪農によって得られた原材料を加工、製品化するという、地場資源利用型製造業としてまとめることができます。 なお、工業生産のほとんどは釧路市を中心として行われています。
(各産業における出荷額については平成13年工業統計調査からのデータを用いています.)

釧路地方の主な産業別の出荷額。 パルプ、食料品が、出荷額の大半を占めています。また釧路市があらゆる産業分野において中心的役割を果たしています。

 
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