酪農による環境負荷の増加

湿原周辺において、乳牛の頭数は昭和30年代(1950年代)から一貫して増えてきました。 しかし、同時に乳牛などの糞尿量も増大する結果となりました。 適正な処理がなされない糞尿が大量に河川に流れ込むと、有機物、過剰状態になりBOD(生物化学的酸素要求量)の増大をもたらす可能性があります。

牛の糞尿量は人間のそれと比較して約50倍とされています。 これに基づいて乳牛を人口換算すると、湿原周辺には250万人以上が住む大都市が存在することになります。環境負荷は、想像以上に大きいです。