湿原と人: [湿原と産業] |
湿原と産業 産業の発展の流れ 明治以降、入植者を迎え入れて開拓が始まった釧路地方ですが、湿潤冷涼・海霧という自然条件のもと、湿原周辺での農業は困難を極めました(湿原域の農業 / 大規模化し続けてきた農業 / 酪農による環境負荷の増加)。そのような条件のもと、明治中期〜大正期には炭鉱を中心とした鉱業(釧路地方の鉱工業)、豊富な森林や水産資源を利用した林業(釧路地方の林業)、漁業(釧路地方の水産業)を中心とした経済活動が行われてきました。 就業者数から見る湿原周辺域の産業 就業者の産業別分布を見ると、釧路湿原流域5市町村においては漁業、及び鉱業に従事している人々が全国平均、また北海道平均と比べても多いことが分かります。(鉱業の就業者数は平成14年に閉山した日本最後の炭鉱(太平洋炭鉱)の存在を示しています。) 流域5市町村それぞれで見ると酪農地帯の鶴居村及び標茶町では第1次産業、パルプ・食品加工など製造業が多く立地する釧路市とそのベットタウンである釧路町では第2次産業、圏域の業務中心である釧路市及び観光に特化した弟子屈町では第3次産業の割合が高くなっています。 ![]() (全国、及び北海道の就業者数のデータは平成12年国勢調査第3次基本集計結果より、また湿原流域5市町村については釧路の統計-就業者数(北海道釧路支庁)から得ました。) |
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