湿原と人: [湿原と産業 農業] 大規模化しつづけてきた農業  
大規模化しつづけてきた農業


湿原流域5市町村で飼育されている乳牛は北海道全体での飼育乳牛数の約8%にあたます。酪農基地として国を挙げて酪農業を推進してきた釧路・根室地方を含めると北海道の飼育乳牛数の40%強を占めることになります。 平成12年度版畜産統計によると北海道の乳牛数は日本全国の約50%を占めていますので、北海道根釧地方のみで日本の全乳牛飼育数の20%を支えていることになります. 
酪農農家数と乳牛数を比較すると、少ない農家戸数で多くの牛を保有しており、大規模酪農が営まれていることが分かります。 この経営規模の拡大傾向は昭和45〜55年に特に顕著で、現在では1戸あたりの飼育頭数は90頭にまで増加しています。 これは農家戸数の減少や開発による耕地面積の増大の結果といえます。

また、乳牛頭数自体も増加しており、近年は若干増加傾向が収まっているものの、昭和30年代(1950年代)後半以降ほぼ一貫して増加し続けてきました。下記の図は、釧路湿原集水域における乳牛の頭数をまとめたものです。色が濃い程、乳牛の頭数が多い地域です。1970年当時と2000年の乳牛頭数を比較すると、その増加が見てとれます。


(上記内容は2000年世界農林業センサス農家調査統計表及び平成12年度版畜産統計に基づいたものです。) 

 
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