第10回再生普及小委員会 議事要旨

行動計画ワーキンググループの経過報告について

(1)2007年度のワンダグリンダ・プロジェクトの取り組みについて事務局より報告があり、その後意見交換が行われた。

(委員)

ユニークな団体が増えて良い傾向であると率直に考える。

(委員)

ワンダグリンダ・プロジェクトの宣伝ということで、切手を発行するなど今までにない発想で広げていくと言う意見もある。そのような努力の積み重ねでプロジェクトへの参加団体・個人が増える状況になるのではないか。

(委員)

プロジェクトに参加している人たちの交流、意見交換やディスカッションの場を設けるなど、行動計画ワーキンググループとしての具体的な活動に提案があった。先日フィールドの取り組みを試しに実施したところ、お互いに新たな情報交換や経験が出来、このような試みは非常に有意義であると考える。

(委員長)

再生普及小委員会は、一人でも多くの人に釧路湿原に強く関心を持ってもらうことを趣旨にしている。少しずつではあるが、層が広がり参加する人達が増えてきていると考える。さらにもっと可能性がないか考えたり、意見を聞いたりしていきたい。

(委員)

地域的に釧路湿原から遠いこともあり、ワンダグリンダ・プロジェクトの活動は阿寒町ではまだまだ浸透していないと感じる。釧路湿原から離れていても、釧路管内という程度の範囲であれば参加していいものなのか。

(委員)

阿寒では、先日タンチョウの勉強会があった。子ども達を中心にし、森を豊かにするために木を植えようといった話がなされた。釧路湿原とは違う場の勉強会であったが、タンチョウを媒介にすると釧路湿原とも関係がある。この意味では、阿寒あたりにもそういう取り組みがあってもいいのではないか。

(委員)

ワンダグリンダ・プロジェクトの趣旨は、より多くの方に釧路湿原とのつながりを考えてもらおうということ。釧路湿原に距離的に近い遠いということは関係なく、意識的に近づいてもらうことが大事。そういう意味では、地域的にどんどん広がっていくことはいい。

(2)ワンダグリンダ・プロジェクト2008年度の募集について事務局より説明が行われ、その後意見交換が行われた。

(委員)

釧路湿原国立公園ボランティアレンジャーの会では、「釧路湿原 4分の1 ウォーク」を毎年行い、四年間かけて釧路湿原を一周してきた。その中で気が付いたことは、時期になると行事が重なりすぎて参加者が分散しているのではないかということ。参加したいけれど、日程が別の行事と重なって出られないという声も聞いた。

複数の団体が運営・共催することで日程を調整すること、そして魅力的な取り組みを作っていくという必要があると考える。

(委員)

市町村の広報誌にワンダグリンダ・プロジェクトという枠で、取り組みを告知していただけることが、行政や公的ではない民間としては大変助かっている。

(3)ワンダグリンダ・プロジェクト知名度アンケートの結果について事務局より報告が行われ、その後意見交換が行われた。

(委員長)

今回のアンケート結果と一年前の前回第一回目の結果を比較すると、今回はややプラスに転じており、時間がたつにつれ市民に少しずつ浸透しているのだなと考える。

(委員)

新聞やポスターなどで宣伝していることもあり、釧路湿原と私たちの生活が色々な方法で繋がるということが広まりつつあるのではないか。

(委員)

行動計画ワーキンググループ事務局では、イベント案内などを掲載したメールニュースを無料で配信している。行事やイベント等で配信のお知らせをしたり、アドレスを書いてもらうなど、湿原に関心のあるもっと多くの方に配信していきたい。

当小委員会構成員の皆様が主催または関わる行事でのアドレス収集のための用紙配布等を依頼することがあると思うが、ご協力をお願いしたい。

環境教育ワーキンググループの経過報告及び今後の予定について

環境教育ワーキンググループの活動目的の確認、学校を対象に行ったアンケート結果、今後の活動予定について事務局より報告が行われ、委員による意見交換が行われた。

(委員)

今回のアンケート結果にも出ているが、学校の現場では、環境教育に関して実際にどの様なことが出来るのだろうというような情報が本当に欲しいと感じている。

(委員長)

小学校を中心とした義務教育の教育分野の中では、環境教育に対して何かそういうことを行われなければならないという意識が強く、実施するための方法や手段・人材などを求めていると理解した。環境教育ワーキンググループでは、具体的にサポートしたり、支援する方法を考えていけるのではないか。

(委員)

学校現場では、環境教育として色々なことを実施したり、これから実施したいと考えている。更にフィールドや人材・プログラム・教材などを紹介したり提供したりできるネットワークがあると学校現場で使ってもらえるのではないか。環境教育ワーキンググループでやらなくてはいけないことが、このアンケートの結果からも見えてきたと考える。

(事務局)

今後、環境教育ワーキンググループでは、現在実施されている環境教育そのものが現場における参考になると考え、学校現場で活用しやすい内容や形式の環境教育事例集の作成に取り組んでいくこととした。合わせて、学校での活用に向けた継続的な働きかけや、可能な範囲での事例の導入に向けたコーディネートなどを行っていきたい。

(委員)

釧路湿原森林環境保全ふれあいセンターでは、森林環境教育のテキストを作成し、学校の先生方を対象にした講座を国有林で行い、森林に親しむための活動方法についてご紹介させていただいている。このような取り組みを通じ、先生方には森林にふれ合う機会を作っていただき、その上で子ども達に伝えていただきたい。

その他について

行動計画ワーキンググループでは、自然再生事業の紹介に使用することを目的として釧路湿原自然再生協議会の事業を紹介したパネルを作成した。普段は野生生物保護センターに展示しており貸し出しも行う。ホームページからのダウンロードも可能である。