第9回再生普及小委員会 議事要旨
行動計画ワーキンググループの経過報告について
行動計画ワーキンググループの経過及び2006年度の報告書作成、2007年度の取り組み案、今後のスケジュールについて、事務局より報告が行われた。
(委員)
釧路湿原のことを、地元の人たち以外にも知ってもらうことは非常に重要だと考える。例えば、札幌で釧路湿原の自然再生事業を宣伝するイベントをやるのはどうか。
(委員)
4月に東京で、釧路湿原を宣伝するような機会もあり、色々な機会を通じて発信をしていきたい。
(委員)
床に10メートル四方の空中写真を敷いて釧路湿原全体を見ていただいた。札幌でも学校の体育館や教室でやりたい。
(委員長)
子供たちの感性に働きかけるような形の試みを、どんどん追求していくということを考えたい。知名度調査アンケートも今後継続していきたい。
2007年度の中間報告に関しては、11月から12月頃に次の再生普及行動計画ワーキンググループが予定されている。そこで中間報告をしていただき、2008年度に向けての話し合いに入っていくスケジュールになっている。
(委員)
自然再生の工事に関して、再生していく状況を我々委員も実際湿原に行って確認する必要がある。
環境教育ワーキンググループの設立について
行動計画ワーキンググループにおいて、今後の環境教育に係る取り組みの方向性について意見交換が行われ、その内容について事務局より報告が行われた。
(委員)
再生事業に対して地域で理解を深める事が重要であり、特に学校教育の中で子供たちに知ってもらうことが最も重要と考える。その次に一般の方向けに社会教育として自然再生についての理解を深めてもらうことが必要である。
新たに学校の先生たちとネットワークを組むための検討をして行くことが必要と考える。
(委員)
協議会では環境教育や自然再生についての取り組みは非常に活発に行われている。しかし今足りないのは学校教育だと考える。
環境教育ワーキンググループでは、今年一年、まず情報収集を積極的に精力的にやっていく。その結果を中心に今後の検討が始まると理解している。
(委員長)
これまで、湿原に関する知識がある人が登録されている人材バンクが有効に使われた形跡がほとんど無い。せっかく作ったガイドブックと人材バンクのデータベースを学校教育の中で利用してもらうため、まずどういうことが必要か検討することが最も急がれる作業になる。
(委員)
学校は、環境教育を実施する意欲はあるが、いざやる時に、バスや交通手段等も含めて実現が難しいようだ。
(委員)
環境教育という意図で学校などから見学や作業をしたいという依頼は結構あるが、バスなどを用いた送迎を含めての受け入れは、費用の面から見て大変困難である。
先生を通じて子ども達から湿原に関する質問をもらうことがあるが、50項目を一年間に何度も受けて一つ一つ丁寧に答えることは非常に大変である。
(委員)
学校が環境教育を実施する上での課題や現状などの情報を収集し、検討することが、今度のワーキンググループの仕事になるのではないか。例えば、バスなどの交通手段を市民が提供することで自然再生の取り組みへ参加する、といった方法をワーキンググループで論議していただきたい。
(委員)
学校よりも家庭が環境教育に関心があると感じた。家庭に働きかけることでしっかりした市民運動になるのではないか。
(委員)
川に行ってはいけないとか、海に近づいてはいけない、などという形で教育がなされてきたため、子供達が自然に触れる機会がなさ過ぎる。この辺の議論からまずスタートしなければいけない。
(委員)
大学における環境教育も重要である。中学と高校では三年ごとの受験でゆとりが無い。教員になる人は、せめて大学でフィールドワークを経験し、環境教育に臨むということが必要だと考える。
(委員長)
環境教育ワーキンググループを設立するということで進めたい。構成員は、再生普及小委員会から募り、更に小・中・高・大学までの教育機関の先生も募り、色々な意見交換を含めた情報共有からスタートしたい。